8日の紙面から

●「東雲羊羹」の熊谷長栄堂閉店へ
 素朴な味わいで親しまれる伝統の和菓子「東雲羊羹(ようかん)」を製造・販売する能代市向能代の「熊谷長栄堂」(鈴木博代表)が6月末で閉店し、江戸後期から続く186年の歴史に幕を下ろす。能代を代表する銘菓の老舗店の閉店に、全国各地の愛好者から「寂しい」「残念」といった惜しむ声が相次いでいる。

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今月末で閉店する熊谷長栄堂と鈴木代表

●能代公園リニューアル終盤に
 能代市が能代公園で進めているリニューアル事業の工事は、今年度で7年目を迎える。各種施設の老朽化を踏まえ、平成29年度から令和6年度までかけて実施する計画で、3、4年度には南側斜面に約430㍍のバリアフリー園路が完成し、車椅子の利用者らもツツジを目の前で観賞できるようにした。今年度は東側の園路や階段などの整備を計画し、7月にも着工したい考え。8年がかりで行う工事が終盤を迎えており、市は「市民に広く利用される公園として整備を着実に進めていく」としている。

●次期衆院選、共産が藤本氏擁立
 共産党県委員会は7日、次期衆院選秋田2区の立候補予定者に党県委員会常任委員で新人の藤本友里氏(44)=北秋田市=を決定したと発表した。県庁で会見した藤本氏は、現政権の防衛費増額などを批判し「憲法9条を生かした平和的な外交が必要。暮らしが大変な今、国民が主人公の政治を実現するために全力で頑張る」と語った。

●藤里町長選 佐々木氏4選出馬
 任期満了に伴う藤里町長選(7月18日告示、23日投開票)で、現職の佐々木文明氏(66)=同町粕毛=は7日開かれた同町6月定例議会の一般質問の答弁で、4選を目指して出馬することを正式に表明した。同町長選への立候補表明は初めて。今後、対立候補が現れるかどうかが注目される。

●あきた産直市で「志んこ」販売
 さいたま市のJR大宮駅で6日から開かれているJR秋田支社主催の物販イベント「あきた産直市」で、能代市下内崎の菓子製造業「セキト」(関戸優社長)の餅菓子「志んこ」が8、9の2日間限定で販売される。保存料を一切使わない志んこは消費期限1日の生菓子で、冷凍による発送以外では現在、バイパス店(同市下内崎)でしか購入できないが、JRの新幹線物流サービス「はこビュン」で首都圏の消費者に〝作りたて〟を届ける。同秋田支社によると、能代山本の物産品がはこビュンで輸送されるのは初めて。

●藤里町議会議員定数削減を提案
 藤里町6月定例議会最終日の9日に「町議会の議員の定数を定める条例」の一部改正案が議員発議で追加提案される。現行の議員定数10を2削減して8とする内容。議員定数の在り方については、3年10月から5回にわたって開かれた町議会改革検討委員会から定数10と同8の両論が併記された検討結果が答申されている。同検討委の取りまとめ時には、10は賛成4人、8は賛成2人で、本会議での審議結果が注目される。

●小学生が木製ベンチデザイン
 古里の担い手として、藤里町の地域づくりに関わり、世界自然遺産登録30周年を迎えた白神山地を大切にする心を養ってもらおうと、同町の藤里学園(佐藤政彦校長)で7日、「白神山地世界自然遺産応援木工デザイン授業」が開かれた。国内の自然遺産地域の環境保全に貢献しようと各地でプロジェクトを展開している三井化学(本社・東京都)の主催。能代市ののしろ家守舎代表社員、湊哲一さん(45)を講師に、〝藤里らしさ〟を取り入れた木製ベンチのデザインを考えた。

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真剣な表情でオリジナルベンチのデザインを考えた児童たち

●能代松陽高吹奏楽部が熱演披露
 能代松陽高吹奏楽部の第11回定期演奏会は先月27日、能代市文化会館大ホールで開かれた。新型コロナウイルスの影響で昨年、一昨年と中止や関係者向けに公開していたが、3年ぶりに一般公開を復活。待ちわびた多くの地域住民が来場し、生徒らの迫力ある演奏を楽しんだ。

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部員20人が迫力ある演奏を披露


 

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